noirのブログ

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ちょっといい話

 テニス雑誌に「ちょっといい話」と題して次の話が載っていました。
これは尼崎市のある中学校の校長先生が学校だよりに載せた物語だそうです。
「読んで心が揺さぶられたら、他の人にも伝えてください」とあったので、伝えます。
(長いので、一部省略し、一部修正しました)
 
          「母の香水」---与えられた縁をどう生かすか---
 
 その先生が5年生を担任したとき、服装が不潔でだらしない児童がいてどうしても好きになれなかった。
ある時、少年の1年生からの記録が目にとまった。「朗らかで、友達が好きで、人にも親切、勉強もよくでき、将来が楽しみ」とあった。他の子の記録の間違いだと思い、2年生の記録を見ると「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」
 3年生では「母親の病気が悪くなり、看病で疲れ、居眠りをする。そして母親が死亡」
4年生では「父親がアルコール依存症になり暴力をふるう」と書かれていた。
先生の胸に激しい痛みが走った。そして、放課後、仕事する先生の近くで勉強をするよう促し、予習・復習を重ねていった。
・・・中略・・・
 クリスマスの午後、少年が小さなプレゼントをくれた。中身は亡き母親が使っていた香水の瓶だった。先生が香水の一滴をつけ、夕方少年の家を訪れた。少年はとんできて先生の胸に顔をうずめ「ああ、お母さんの匂い。今日は最高のクリスマスだ」と叫んだ。
 その後、少年は高校を経て、奨学金で大学の医学部へ進んだ。
そして10年が過ぎ、「医者になった僕にとって、最高の先生は僕を救ってくれた5年生の時の担任の先生です」とカードが送られてきた。
 そしてさらに1年後、結婚式の招待状が送られてきた。
「母の席に座ってください」と書き添えられていた。
 
 こんなことがあると教師という仕事をやめたくなくなるよね。
でもこの記事をテニス雑誌に載せるって、勇気いるよね。テニスと全く関係なさそうだから、反対もあっただろうなあ。でも敢えて乗せた勇気に敬服です。

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