今、ＳＮＳなどで、芦田愛菜世代の女性が「どんなに頑張っても、常に、上に、芦田愛菜がいる」といって、容姿、活動、勉強、学歴などすべてにおいて、敵わない、と嘆いているそうだ。
　そんなことをいったら、われわれ世代では、先輩に、王・長嶋や江夏がいて、下の世代には、カール・ルイスやベン・ジョンソンがいて、彼らより大きなホームランを打ったり、早く走ったりなんて到底できないし、彼らを超えようなどと思ったこともない。
　同世代に優れた人がいても、自分は自分と割り切って、「今いるその場で咲きなさい」という発想は出てこない、のだろうか？
　一時、松井やイチローが有名になったため、「彼らは小学校の時から、将来の目標を定め、それに向かって努力し、成功した」と標榜された。
しかし、そんなことができる優れた人はどれほどいるのだろうか？
　世界は凡人であふれているんだよ。99％の凡人にとって、努力することは尊いが、頂点に立たなくとも、人生はあるってことを認識してほしいね。