デフレ脱却の兆候か?
大手ハンバーガー・チェーンが多額の赤字を出したと話題になっている。
そういえば、あそこは、数年前に、安売り競争をして以来、経営が傾いたとか。この日本法人を、買い手が付けば「売りたい」とアメリカ本社が言ったとか。
最近、我が家の近くの繁華街にあった牛丼店が、隣接ライバル店との安売り競争に敗れて、撤退した。
安売りが評判の衣料品チェーンが、最近、有名テニス選手やゴルフ選手とスポンサー契約して話題になった。高級路線にも踏み出したということか?
廃棄カツの不正横流しや、産地偽装や製品表示偽装などは今も続いてしる。
いずれも「安いことはいいことだ」という数年来続いた「悪しき風潮」が崩れていく兆候だろう。しかし、緩やかなインフレに転換するまでには至っていない。
だが、これらは、いずれもデフレ脱却の前兆と見ることができるだろう。
1バレル100ドル以上した原油が、今や30ドル以下だ。そのため、物価上昇は抑えられている。しかし、住宅や自動車を買い控える傾向はなくなってきているようだ。いずれも順調に売れているようだ。
近いうちに、原油が妥当な価格に戻れば、日本の物価も上昇に転じ、政府が目標にしている2%前後のインフレに近づいていくだろう。
それにしても、飛行機の燃料サーチャージは、下がったのだろうか?原油が100ドル以上していた時に、窮余の策として出現したのだから、原油が当時の1/3にまで値下がりした今では、飛行機の乗客に対してなにがしかを支払ってもバチは当たらない。
最近の各種現象が、デフレ脱却の前兆であれば、うれしい限りだ。